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事業内容

宇宙システム開発には現在4つの事業部が存在し、複数の事業部が横断的に人工衛星等の宇宙システムを中心としたソフトウェアの企画提案・設計・開発をメインに、 国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう(JEM)」の実験運用支援や人工衛星の研究開発支援等 、宇宙開発や人工衛星に関わる様々なことに携わっています。

ソフトウェア開発(研究開発ソリューション事業部/衛星システム開発事業部)

ソフトウェア開発業務は以下の4つを柱としています。

  1. 宇宙機ミッション運用計画システム構築基盤(BISMOPS)
  2. Spacecraft Dynamics Library (SDL)
  3. 地球観測衛星の観測機会検索最適化
  4. 物質循環制御システムシミュレーションソフト開発業務
  1. 宇宙機ミッション運用計画システム構築基盤(BISMOPS)

  2. 一般的に衛星のミッション運用計画システムは、シリーズ衛星を除けば衛星ごとにほぼ新規開発されているのが現状です。 『宇宙機ミッション運用計画システム構築基盤(Building Infrastructure for Spacecraft Mission Operation Planning System:以降BISMOPS)』 はミッション運用計画システムの基盤となる機能を持つため、これまで衛星ごとに新規で製造していたシステムが、衛星固有の機能のみを付加するだけで、その衛星専用のミッション運用計画システムを容易に実現することが可能となります。
    また、サーバ機能とクライアント機能をそれぞれの計算機上に構築することも可能で、且つ標準的な1台のPC上に構築することも可能であることをコンセプトとしており、大規模なサーバクライアントシステムを構築する必要がありません。
    また開発は既存大型衛星の地上系システムで主流となっているJava言語で行っており、OSに非依存となることも大きな特長です。

  3. Spacecraft Dynamics Library (SDL)

  4. 『Spacecraft Dynamics Library (SDL)』は、宇宙機の運用設計・解析や、地上システムの軌道決定/姿勢決定、計画系システムに幅広く利用できるライブラリで、以下の機能を提供します。
    SDLを利用することにより、多くの宇宙機および地上系システムの開発で必要とするこれらの計算処理を、効率的に実装でき、OSに依存しないJavaで記述されているため、一般的なノートPCスペックで全ての計算が実行できます。

    機能 概要
    軌道決定機能 GPSR等から得られる観測データをもとに、過去の衛星の軌道を精密に推定可能。
    軌道伝搬機能 ある時刻における衛星の軌道情報をもとに、未来の衛星の軌道を予測可能。イベントの予測や衛星の観測領域など、運用計画を立案する上で必要な軌道歴を作成。
    姿勢決定機能 スタートラッカーとジャイロセンサーから得られる姿勢及び角速度データをもとに、衛星の姿勢を推定可能。ミッション運用計画およびミッションセンサー処理等に利用。
    イベント予測 衛星の軌道イベントおよび地上局イベントを算出可能。軌道歴からAOS/LOS、衛星の日照/日陰等のイベントを検出し、地上局運用に利用。
    環境計算 地球の大気、地磁気、重力場等を模擬可能。
    軌道情報変換 軌道暦メッセージを基に、様々な地上局向けの軌道データを生成可能。

  5. 地球観測衛星の観測機会検索最適化

    人工衛星における地球観測において観測機会検索(パス展開)の最適化は重要です。観測機会検索(パス展開)とは人工衛星ユーザーがある領域の観測を希望した際に人工衛星がいつ、どの位置にいてどの方向(オフナディア角)に 向いていると観測できるかを検索する機能で、検索結果によって観測の効率が左右されます。
    宇宙システム開発では最適化観測機会検索アルゴリズムを開発しています。ここでの”最適化”とはユーザーの要望に沿うことを意味し、例えば以下の最適化を考慮しています。

    ●全観測の終了時刻が早いことが最適
     →とにかく早く所望する領域の観測画像がほしい!

    ●アセンディング/ディセンディングおよびオフナディア角を統一することが最適
     →きれいな観測画像がほしい!

    ●観測時間帯を統一することが最適
     →太陽位置を考慮しながら過去の観測画像と比較したい!

     
  6. 物質循環制御システムシミュレーションソフト開発業務

    閉鎖型生態系実験施設CEEF (Closed Ecology Experiment Facilities:青森県六ケ所村)における研究成果を基にした物質循環制御シミュレーションの知見や、米国ユタ州の砂漠にあるMDRS (Mars Desert Research Station)での火星居住模擬実験への参加経験などを活かし、宇宙という酸素も水もない過酷な環境で人が生活できるようにするための仕組み、環境制御・生命維持システム(ECLSS)における物質循環を模擬できる研究開発用のシミュレータSICLE (SImulator for Closed Life and Ecology)を開発しています。

    SICLEはJAXA殿ECLSS関連解析業務にて利用された実績を有しております。

     

    また人間が生活するのに究極的に不便な場所である宇宙空間で培った技術を地上技術へ還元する取り組みを行っており、その一つとして物資循環制御シミュレータ「SICLE」を土台とした防災計画の策定を支援するシミュレーションソフト防災計画策定支援用シミュレータの開発を行いました。

    本事業は東京都中小企業振興公社の平成27年度先進的防災技術実用化支援事業の支援を受けて実施しました。

     
  7. 宇宙システム開発株式会社システム関連開発実績

    宇宙システム開発株式会社では様々なシステムを開発してまいりました。以下にその一例を示します。
    宇宙システム開発システム関連開発実績(pdf)

     
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研究開発支援 (研究開発ソリューション事業部/有人宇宙ミッション事業部)

研究開発支援業務は以下の3つを柱としています。

  1. 国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう(JEM)」の実験運用支援
  2. 環境制御・生命維持システム(ECLSS)地上装置オペレーション
  3. 衛星開発メーカーにて人工衛星の開発支援
  1. 国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう(JEM)」の実験運用支援

    JEM実験運用支援業務はJEMにて宇宙飛行士が行う実験の作業支援および実験に必要な手順書の作成等を行う業務です。
    宇宙飛行士が行う実験の作業支援は宇宙飛行士と交信しながら実験を支援します。
    手順書等の作成業務は実験を行うに際して、誰が何をどのタイミングでどのように行うか等の手順を明確に制定する業務で 軌道上での実験の成否は地上で作成される手順書にかかっていると言っても過言ではありません。

  2. 環境制御・生命維持システム(ECLSS)地上装置オペレーション

    環境制御・生命維持システム(ECLSS)地上装置オペレーション業務は宇宙で人が生命を維持するために、 地球上では当たり前に行われている水、酸素、二酸化炭素等を循環(生成と分解)させる複数の装置を動かして各装置の性能を確認する試験を行います。

  3. 衛星開発メーカーにて人工衛星の開発支援

    人工衛星の開発支援業務は衛星開発メーカーにて実際に衛星の開発に携わります。宇宙に飛んで行く衛星を作り、要求通りの性能を満たすか試験します。

  4. 宇宙システム開発株式会社システム関連開発実績

    宇宙システム開発株式会社では様々なシステムを開発してまいりました。以下にその一例を示します。
    宇宙システム開発システム関連開発実績(pdf)

     
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クリエイティブワーク (企画推進事業部)

クリエイティブワーク業務は以下の2つを柱としています。

  1. グラフィックデザイン
  2. Webデザイン
  1. グラフィックデザイン

    会社案内、学校案内等の各種印刷物(名刺、A0パネル等も含む)のデザインから印刷まで一貫して承ります。

  2. Webデザイン

    アイデア抽出からサイト構築、運用まで貴社に最適なWebデザインをトータルで提案いたします。

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宇宙人材紹介サービス「か・け・は・し」

宇宙業界への就職を願いつつもチャンスに恵まれなかった人材は驚くほど多くいます。そうした方々と宇宙関連の 企業様とが出会える機会を作りたいという目的で、宇宙システム開発株式会社は人材紹介事業を2008年にスタートしました。
優秀な技術者が1人でも多く宇宙業界に入るお手伝いすることにより、宇宙業界の発展に寄与したいと考えています。

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