生態工学会2006年年次大会参加報告

_ 6月10日、11日と福岡にて生態工学会2006年次大会に参加して来ました。今回はその前日に「若手の会」と称した懇親会が有り、若手とは言い難い方(精神年齢は若いと言うことか?)も含めまして、いろいろな方々とお話し、知り合うことが出来ました。大会の方は、財団法人環境科学技術研究所閉鎖型生態系実験施設に関する発表、オーガナイズドセッションとして「我が国の有人宇宙活動と閉鎖生態系技術」が有りました。JAXA総合技術研究本部の有人宇宙システム研究の方々、宇宙科学研究本部の山下先生の宇宙農業に関する発表がなされました。中でも木部先生の発表の中に昨今の宇宙旅行の進展に関する話題が出て来たのには少し驚いたと同時に、有り難くも感じました。現在鋭意活動中の有人ロケット研究会としても非常に励みになる発表でした。懇親会及び二次会にも参加し、大変有意義な出張となりました。

民間商業宇宙飛行士「ミッション・コマンダー」

_ 6月7日に第25回宇宙科学と技術の国際シンポジウム(ISTS)が行われている金沢にて、「世界初。民間宇宙旅客機チャーター便で宇宙ビジネス! 日本人3名のサブオービタル機XPスペースプレーンへの搭載決定 民間商業宇宙飛行士「ミッション・コマンダー」発表」と題して共同記者発表が行われました。その模様は、共同通信読売新聞の記事にもなりました。当社が事務局をしている有人ロケット研究会(MRP)も協力しています。国際宇宙サービスの山崎大地さん、銀河ヒッチハイカーズの星野誠さん、宇宙観光企画の箱田雅彦さんの3名は有人ロケット研究会の事務局メンバー兼搭乗員チームメンバーです。これからMRPで開発する日本製民間有人宇宙輸送機のパイロット候補生でも有ります。また、今回のチャーター機搭乗はその訓練と言う意味合いも含んでいます。とにかくも、新しい民間宇宙ビジネスの扉は開かれました。宇宙を身近な存在にするために、MRP及び当社はたゆまぬ努力を続けて行きたいと考えています。

有人ロケット研究会/第3会勉強会・懇親会報告

_ 前回は会場の広さの制限により人数を絞ったことも有り、23名の出席者でしたが、今回は何と62名もの方々が参加されました。広い教室を準備した筈だったのですが、缶詰状態となりましたことをお詫び申し上げます。

_ 勉強会は10:00から17:40まで行われ、10:00〜11:15はJAXA/ISAS山下先生から「日本から発信する宇宙農業構想と有人活動」と題して講演が有りました。先生の火星基地への重いがひしひしと伝わって来ました。百聞は一見にしかずで、研究会メンバーで有志を募って、先生の研究室に押し掛けたいと思っています。先生は宇宙農業サロンの代表をされており、私もメンバーに加えて頂いております。

_ 11:15〜12:15は日大航空宇宙工学科の出井先生から「最近の航空機材料の動向」と題して講演が有りました。有人ロケットの機体開発において言わずもがな材料技術は必須になりますので、活発な質疑応答が行われました。先生には会員にもなって頂きましたので、これからいろいろとご指導を受けたいと考えております。宣伝で恐縮ですが、日大航空宇宙工学科のHPは当社が製作しました。

_ 午後は以下の順番・内容で発表・討議が行われました。

・役割分担について

・第25回国際宇宙開発会議出張報告

・民間宇宙旅客機チャーター共同記者会見の件

・X PRIZE CUPへの出展

・能代宇宙イベントの紹介

・能代宇宙イベントへの参加の仕方について

・モデルロケットのライセンス取得について

・スペースゲートについて

・宇宙関連団体の洗い出しとサミットについて

・ロゴマーク、英語表記、略称について

・会費の徴収と会員の種類について

・法人化の件

・文書番号管理体系について

・ロケット開発計画案

_ 会員の方々から積極的な意見が出され、非常に有意義な討議になりましたし、有人ロケット開発に向けて第一歩を踏み出せたと思います。お忙しい中、出席頂いた皆様、本当に有り難うございました。

_ 18:00からの懇親会の方は大いに盛り上がりました。立食では無かったのですが、私は殆ど立って話をしてました。大勢の方々と話すことができ、建設的な意見や、新たな出会いが有るなど、勉強会だけでは出来ないことを見事に補えたと思います。心残りは、出席者全員と話が出来なかったことです。43名も居れば無理な話かもしれませんが。それに43名もの人数の宴会を仕切ったたことは無かったので、いろいろ不手際が有ったことについてはご容赦願いたいと思っています。懇親会は次回以降も出来るだけ継続してやりたいと考えています。

_ 第4回は7/8(土)にJAXA/ISAS相模原にて行う方向で調整中です。