月面低周波電波天文研究会

_ 当社は月面低周波電波天文研究会(LLFAST)のコアメンバーとして活動しています。研究目標は、最終的に月の裏側に電波天文台を建設しようと言う壮大なものです。その第一段階として、小型干渉計を月面に設置して地球との間の干渉計を構成(いわゆるVLBI)し、様々な電波天体を観測することになります。私はこれまで有人月面基地に向けた閉鎖生態系生命維持システムの研究を主に行ってきたので、何かお役に立てることは無いかと思い参画させて頂きました。

現在のメンバーは理学系の方々が多いです。これから、ローバー・ロボット技術、電力供給技術等の工学的課題の研究が必要となるため、工学系の方々でご興味の有る方、一緒に研究しませんか?

今後、研究進捗状況を適宜ご紹介していきたいと思っています。

生態工学会

生態工学会は昔、CELSS学会と言う名前でした。 Controlled Ecological Life Support Systems、閉鎖生態系生命維持システムです。宇宙ステーションにも生命維持システムは存在しますが、食糧生産も含めたものがCELSSということになるでしょう。食糧補給が困難な場所、つまり月面基地や火星基地で必要となってくる技術です。バブル時代、月面基地の研究がさかんに行われていましたが、バブル崩壊後は急速に姿を消しました。その顕著な例が、JAXAのECLSS(Environmental Control and Life Support System)研究の消滅、航空宇宙学会での有人宇宙技術シンポジウムの開催休止でしょう。そんな状況の中で、生態工学会はCELSS研究をサポートして来ました。この場を借りて、関係者の方々の努力に感謝の意を述べたいと思います。このような地道な活動が効を奏したのか、昨年頃から急にCELSS関連の講演が増え、盛り上がりの兆しを見せています。CELSSのみでなく、月面・火星基地全体の研究が活発になり、構築に向けた動きとなるように、微力ながら当社も精一杯努力していきたいと考えております。

Space Future Japan

_ 代表取締役の広崎です。

当社を知って頂くために、最近はやりのBLOGを使用して社長日記を掲載することとしました。不精な性格なので、毎日は無理だと思いますが、何かイベントが有った時は必ず掲載したいと思っています。

さて、先日(4/23)、Space Future Japanの方々とお会いしました。活動はずばり日本独自の宇宙観光旅行の実現です。目標として、準軌道(弾道飛行)を想定した完全再使用型・垂直離着陸ロケット「宇宙丸」の建造・運用を掲げており、その第一歩としてモックアップを作成し、宇宙観光旅行の啓蒙・普及活動を行うことを企画しています。

昨年、SpaceShipOneがX-prizeを獲得したことは余りにも有名ですが、遠い異国の出来事だと諦めていました。しかしながら、日本でも、民間宇宙飛行に向けた動きが始まっていることが分かり、非常に勇気付けられました。自国の輸送手段での有人宇宙飛行については、3番目を中国に取られてしまいましたが、日本は是非4番目を獲得して欲しいと願っています。それを現実のものとする原動力は民間の力ではないでしょうか? 一人や一社では到底無理ですが、皆で大同団結すれば、必ずや実現出来るものと信じます。

当社としても全面的に協力していくつもりです。詳細な活動状況はSF/Jさんのホームページを見て頂ければと思いますが、何か進展が有りましたら、随時この日記にも掲載したいと思います。