宇宙輸送研究会の紹介ページ

宇宙輸送研究会の活動紹介

宇宙輸送研究会ではロケットから有人宇宙旅客機までを対象として、宇宙輸送技術の研究開発事業に対してソフトウェア技術で貢献することを目指しています。現在、主に以下の活動を実施しています。

1.スペースプレーン運用管制システムの検討

2.ロケット管制技術の習得

1.スペースプレーン運用管制システムの検討

宇宙旅行を実現するためには、旅客用の有人宇宙輸送機の開発が必要となりますが、機体を問題なく運用するための管制システムも当然ながら必要となります。本研究会ではスペースプレーン用運用管制システム開発の第一歩として、既存の航空宇宙用運用管制システムを参考にしつつ、サブオービタル/オービタル、垂直/水平等におけるバリエーションを考慮して必要機能の洗い出し、考察を行っています。また、宇宙飛翔体間、既存の航空路との競合を回避するための宇宙交通管理(STM:Space Traffic Management)の動向についても調査しています。

図1 運用管制システムの構成
図2 運用管制システムの管制範囲

本検討の途中経過を第62回宇宙科学技術連合講演会の宇宙旅行セッションで「スペースプレーン運用管制システムの概念検討」と題した発表を行いました。

2.ロケット管制技術の習得

ロケット管制技術習得の初期段階として、テレメトリ取得機能製作を目指して、トランスミッタ付き5GHzカメラ、カメラレシーバ等を購入してラジコン飛行機に搭載し、地上のPCで受信するシステムを構築しています。高度、気圧、温度、GPS等も順次搭載センサで取得し、テレメトリとして受信できるシステムとする予定です。5GHz帯の無線カメラを使用するためにアマチュア無線4級の資格も取得しました。

FMSフライトシミュレーターにコントローラを接続してラジコン機の操縦訓練を実施し、実際に飛行テストも行いました。また、モデルロケットを自作し、飛行テストを実施しました。

H-King Bixler 1。1 EPO Glider 1400mm (55。1″) w/30A ESC (PNF)

上記のテレメトリシステムを確立して、ロケットにグライダーを取り付けたブーストグライダーを製作し、能代宇宙イベントに参加することを目指しています。