地球周回衛星イベントシミュレータ(SES)
SES(Satellite Evenet Simulator)は衛星の軌道を計算し、計算した軌道をもとに地上局との通信等のイベント予測、観測計算までを単体で行う、パッケージソフトです。 ご興味のある方はこちらからお問い合わせ願います。
特徴
- ノートPC1台で計算可能
- 軌道決定/軌道予測/イベント予測/観測計算が一つのソフトで実行可能。
機能紹介
軌道決定機能
人工衛星の過去の軌道について、いつ、どこを飛行していたかの軌道を決定します。対応している軌道決定方式は以下です。
- GPSR航法解による軌道決定
- RINEX観測データによる軌道決定
高精度な受信機を搭載している衛星については、軌道決定を行わず航法解をそのまま軌道決定暦として扱う事も出来ます。
位置ベクトルのみしか出力しない受信機から、速度ベクトルを算出することも可能です。その際の算出方法は狙い撃ち法を使用しています。軌道予測機能
軌道決定結果を初期値として、衛星の将来の軌道を伝搬予測します。伝搬は特別摂動法で行い、摂動項は下記が考慮可能です。
- 地球重力場モデル(EGM2008)
- 大気抵抗(Harris-Priesterモデル/Jacchia-71モデル)
- 他天体重力
- 太陽輻射圧(地球放射/反射を含む)
- 相対論効果
イベント予測機能
軌道予測の結果を用いて、衛星と地上局/太陽/月などの位置関係を幾何的に解析する事で、 何時に軌道上で何が起きるのかといったイベントを予測することが可能です。 SESでは下記のイベントを予測することが可能です。
- 地上局AOS/LOS(仰角による棄却やスカイラインの考慮が可能)
- 衛星日照/日陰
- 地上日照/日陰
観測計算機能
イベント予測と同様に衛星と地球の位置関係を幾何的に解析する事で、地球観測について下記の予測計算が可能です。 ※本機能は地球観測衛星向けの機能です。
- 観測領域の予測(指定された時刻、姿勢、センサ性能から、観測できる領域の予測)
- 観測機会の予測(指定された領域を、指定された姿勢、センサ性能で観測できる時刻の予測)