湘南事業家フォーラム

_ 湘南事業家フォーラムに入会させて頂きました。このフォーラムの中には宇宙部会があり、湘南フォーラム衛星として民間安全監視衛星、アマチュア天文衛星、産業用回収衛星開発構想と、防災・気象情報の配信、天体観測情報の配信、宇宙環境による医薬品・新素材製造に向けた衛星運用・地上システム開発の構想が練られています。面白い分野では、科学教育用衛星設計図書発行や科学教育用宇宙模型・玩具開発構想というのも有ります。当社としては、これまでに培ってきた地上システム開発ノウハウやIT技術を駆使して、主に衛星運用・地上システム開発の分野で積極的に事業化に参画して行きたいと考えています。

ミッション運用管理設備

_ 私は前の職場で地球観測衛星用ミッション運用管理設備の開発に長い間携わって来ました。この設備は地上設備では有るのですが、地球観測衛星のミッション機器(センサ、データレコーダ、送信機)に関する知識を必要とし、それらの運用計画を立案して、追跡管制システムに提出する役目を負っています。ミッション機器の運用計画を立案するためには、バス機器の制約条件を考慮しなければならないため、衛星全体の知識をも必要とする設備です。非常に面白い反面、追跡管制担当や衛星担当の方々との調整が非常に大変では有りました。しかしながら、この経験が自分自身のスキルアップと人脈作りに大きく貢献したと感じています。

更に言いますと、対象が地球観測衛星で有ったという点で、個人的にも地球環境問題に興味が有ったことから、非常に良い経験で有ったと感じています。これらの関連分野には引き続き携わって行きたいと考えています。

2005生態工学会年次大会参加報告

_ 2005生態工学会年次大会に参加して来ました。1日目は当社が関連している発表が3件有りました。当社は事務局の横にブースを開いており、そこにも居なければならなかったので、全ての発表は聞けなかったのですが、日本科学未来館の方から「社会が求めるミニ地球研究」と題する発表が有り、環境科学技術研究所の閉鎖型生態系実験施設が「環境(農業)」と「宇宙」を結ぶ存在であるとの意見が述べられていました。当社も宇宙と環境を2大テーマに掲げておりますので、非常に興味深い発表でした。2日目では、同施設の閉鎖居住実験の準備状況の発表が9件行われましたが、今回は「生命維持技術を取り巻くJAXA長期ビジョン」と題するセッションで5件の発表が有り、JEM以降の生命維持技術について活発な討論が交わされました。日本が誇れる生命維持技術として、どこをターゲットに研究開発を進めれば良いのか、現状の予算状況の中でそれを行っていくのは非常に厳しいことだと思われますが、是非頑張って推進して頂きたいと強く感じました。当社も閉鎖型生態系実験施設用挙動予測システム開発の一翼を担っており、積極的に貢献して行きたいと考えております。