スペースシャトル2

_ うーむ、またしても断熱材落下で、今後のスペースシャトルの打ち上げが凍結されてしまいましたか。ISSの完成もJEMの打ち上げも延期されて、有人宇宙技術の停滞が避けられないことは誠に残念です。シャトルの後継機の必要性がアメリカ/NASAでは叫ばれるのでしょうが、是非、日本独自の有人宇宙輸送手段の開発の機運も高まることを願いたいです。

まあ、そう悲観的なことばかり考えないで、宇宙滞在中の野口聡一宇宙飛行士の活躍を見守ることにします。

スペースシャトル

_ スペースシャトル「ディスカバリー」が無事打ち上げに成功してなによりです。日本人宇宙飛行士の野口聡一さんのご活躍を期待し、注目したいと思います。ただし、コロンビアの事故は帰還時に起きたことなので油断は禁物ですが、打ち上げ延期までしたNASAの安全性への取り組みは万全であると信じます。

これで国際宇宙ステーション(ISS)の建設も再開され、有人宇宙技術が発展することによって、月面基地や火星有人探査の実現が早まれば良いなあと勝手ながら夢見ている次第です。

「恐るべき旅路」を読んで

_ 本書は、火星探査機「のぞみ」のたどった12年間における科学者、技術者の苦闘を見事に綴っています。日本惑星協会TPS/JメルのYMコラムで多少の事情は知っていたのですが、これほどのドラマがあったとは知りませんでした。個人的には、大学で惑星探査機の軌道設計を勉強したことが有るので、燃料節約のための川口先生のスウィングバイ軌道の設計には驚嘆させられました。日本発の惑星探査機は火星周回軌道には乗りませんでしたが、幾多のトラブルを乗り越えて、火星近傍まで行った技術の経験は大きな財産となり、次なる惑星探査機の開発に生かされることでしょう。アポロ13のようにハッピーエンドにはなっていませんが、お勧めの一冊です。