セントリフュージ(Centrifuge: 生命科学実験施設)

スペースシャトルと国際宇宙ステーションは誤りであったと、NASA長官がついに本音を暴露しました。これらの計画に携わってきた方々の事を考えると、何ともコメントのしようが有りません。ただ、一旦始まった巨大公共事業の間違いに気付いていても、途中で止めることも、誤りを認めることも出来ないことが多い日本に比べれば、遥かに勇気ある言動だなとも思います。
とにかく残念なのは、セントリフュージの中止です。今までにも、何度か中止になりそうになったことがあり、その都度、日本宇宙生物科学会等から建設要請活動をNASAに対して行っていました。セントリフュージは、限りなく無重量に近い宇宙において、重力を発生させて各種の生命科学実験等を実施できる設備です。とりわけ私が注目していたのは、6分の1Gの月面や3分の1Gの火星を模擬した実験を行なう事が出来るため、月面基地・火星基地建設のための技術を磨く上でも重要な設備だったことです。今回はかなり難しいとは思いますが、何とか復活はならないものでしょうか?