MRP第9回勉強会及び平成20年度総会報告

 NPO法人有人ロケット研究会(MRP)の第9回勉強会と平成20年総会を6/21(土)に筑波大学で開催しました。宇宙観光旅行と民間宇宙開発、前回勉強会で実施したフューチャーサーチのフォロー状況、筑波大学宇宙工学研究会の紹介、X Prize Cupツアー、人材データベース、能代宇宙イベントでの展示についての発表と活発な意見交換が行われました。総会ではアイデアコンテストやチームの見直しについての議案が議決され、今年の事業計画を議決して無事幕を閉じました。日本製有人宇宙船と宇宙旅行の実現を目指した人達の交流の場としての役割を果たせたのではないかと思います。興味のある方は是非入会をご検討下さい。

準天頂衛星

現在、当社では準天頂衛星の地上システムの一部を開発しています。準天頂軌道とは、地球の自転と同じ周期で地球を回っているが、軌道が赤道面から傾いている軌道です。この軌道に軌道面を変えて複数の衛星を配置すると、日本から常に1機の衛星が天頂方向に見えるようになります。天頂方向にあると、日本全国どこの山やビルからでも衛星が常に見えることになります。この特徴を利用して、今までは山やビルの陰に隠れてGPSが利用できなかった地域でも、準天頂衛星を経由してGPSを利用することができるようになります。残念ながらまだ実験段階で1機の衛星しか打ち上げ予定が立っておりませんが、昨日成立した宇宙基本法により、実用化に向けて弾みが付くかもかもしれません。日本の宇宙開発の新たな実利用方法として発展することを願っています。

庭から昇ったロケット雲

庭から昇ったロケット雲(原文:The Astronaut Farmer)」と言う映画が今年の夏に公開されます。有人ロケット研究会に宣伝協力の要請がありまして、コラムの寄稿やユーリズナイトでのチラシの配布等を行いました。試写会で視聴しましたが、自分でロケットを作って自分が宇宙に行くと言う、日本では忘れかけている熱意を改めて呼び起こされた思いがしました。映画なので技術的には荒唐無稽なところも多々ありますが、宇宙に行くための難関が随所に描かれていて、参考にもなります。興味の有る方は今夏に是非映画館に足をお運び下さい。

Yuri’s Night JAPAN 08のご案内

毎年恒例のYuri’s Night JAPAN 08が4月12日に開催されます。当社も協賛させていただいています。今年は漫画「プラネテス」著者の幸村誠さんら宇宙関係者によるトークショーも有ります。NIGHT PARTYではブース別トークディナーショーが企画されており、有人ロケット研究会(MRP)のブースも設けられます。ご都合の宜しい方は是非ご参加下さい。

理科実験教室

株式会社リバネス様のご紹介により理科実験教室プロジェクトに参画し、2月7日に市川市立新井小学校において「空気が無くてもロケットが飛ぶ? 〜宇宙で燃えるひみつ〜」と題しまして小学校5年生向けに特別授業を行いました。短い時間では有りましたが、子供たちに理科や実験の大切さ、宇宙の魅力などを伝えることができたと思います。また、子供達に宇宙への興味を持って貰ったことで、宇宙開発の仕事への遣り甲斐を改めて感じることができました。また、3/21に教育CSRシンポジウムにて今回の取り組みについての発表を行いました。今後もこのような取り組みを可能な限り続けて行きたいと思っています。