小型衛星シンポジウム参加報告

_ 昨日(12/14)、筑波宇宙センターにて小型衛星シンポジウムが有り、私も参加して来ました。各機関、大学における小型衛星構想の発表だった訳ですが、その中で北海道衛星プロジェクトの発表が突出して異彩を放っていました。まず、冒頭で日本の宇宙開発の長期目標を「月面や火星に恒久的な居住施設の建設」に設定すべきだと北海道工業大学の佐鳥先生が力説されました。全く同感の思いです。そのために、当社も閉鎖生態系生命維持システムの研究開発等に力を入れています。発表は、民間での宇宙ビジネスの創出に関する話題に殆どの時間が費やされました。小型衛星は民間による新たな宇宙ビジネスの創出の原動力になるのは間違いないです。当社も乗り遅れないように、努力して行きたいと思っています。

HOPE-X

_ 日本版無人スペースシャトル「HOPE-X」ですが、今更ながら基本設計で終了したことが確認されたんですね。当時は日本もついに有翼の宇宙機を開発するのかと期待に胸を躍らせたものです。HOPE-X実現に向けて、軌道再突入実験(OREX)、極超音速飛行実験(HYFLEX)、小型自動着陸実験(ALFLEX)が行われた訳ですが、これらの実績がいつか生かされて、日本版有翼宇宙機が飛翔する姿を見てみたいです。

小型衛星の息吹

_ れいめい(INDEX)成果報告、および小型科学衛星研究会に参加してきました。れいめい(INDEX)はオーロラの微細構造を観測をする重量70kgの小型衛星で、JAXA/ISASの若手技術者、研究者、学生の力で開発されました。大学の小型衛星CubeSatについては本ブログでも取り上げましたが、小型衛星開発の波はどんどん広がっています。その証拠に、昨日の成果報告会は立ち見が出るほどの盛況振りでした。次は民間小型衛星の番ですね。当社も計画に参加しているアマチュア天文衛星プロジェクトも閉会の挨拶時に、齋藤先生から紹介が有りました。東北大学では惑星観測用宇宙望遠鏡が検討されており、技術交流を深めて行きたいと考えています。

小惑星探査機「はやぶさ」の偉業

_ 終にやりましたね、はやぶさ(MUSES-C)。私は学生時代に深宇宙探査機の知能化に関する研究を行っていたので、小惑星イトカワ接近のための自律化技術には特に関心を寄せていました。ランデブー/ドッキング技術では最早他の追随を許さないのではないでしょうか? また、惑星探査機に電気推進エンジンを本格的に使用し、その実績を作ったことも特筆すべき成果です。今現在では、私は有人宇宙技術に傾倒しているのですが、日本のお寒い現状と比べて、無人宇宙技術では世界のトップレベルになったと言っても言い過ぎではないでしょう。2007年6月の地球帰還、そしてサンプルの分析が今から待ち遠しいです。

年賀状印刷サービスのご案内

_ デザインサービス企画として、年賀状印刷サービスを開始しました。宇宙のイラスト・写真を使用したものも有りますので、ご愛顧頂ければ幸いです。今回は宇宙ものの数を多く揃えられませんでしたが、順次増やして行きたいと考えています。企画第2段として、名刺印刷サービスも計画しておりますので、準備が出来ましたらご紹介したいと思います。尚、デザインラインナップに加えて欲しい題材(スペースプレーン、月面基地 etc)やサービスが有りましたら、design@space-sd.co.jpまでご連絡下さい。