小惑星2004MN4

_ このところ、JAXA/ISASの小惑星探査機「はやぶさ」や彗星探査機「ディープインパクト」と地球近傍の惑星間空間の探査機の話題で賑わっています。これらの天体の中には、地球の公転軌道と交わる軌道のものも有ります。この中で、昨年発見された小惑星2004MN4は、地球への衝突の確率が2029年に1/37も有ると騒がれました。さらに詳細な観測が継続された結果、地球には衝突しないことが判明しましたが、2029年の地球への接近で軌道が変更されると、今度は2036年に1/12000の確率で地球に衝突する可能性が有るそうです。もし、地球への衝突回避を今の科学技術力で行おうとしたら、2029年以降では軌道変更に膨大なエネルギーが必要となり極めて困難となるため、2029年以前に2004MN4に原子力発電推進器を設置して軌道を少しずつずらすことが可能なのだそうです。そのためには、遅くとも2014年までにこのミッションをスタートする必要が有るとか。

だから宇宙開発が必要だと短絡的に言えるのものでは無いですが、予防できるものならば、今からでも手を打った方が良いのでは無いでしょうか?

第49回宇宙科学技術連合講演会

_ 今年の11月9日〜11日に開催される第49回宇宙科学技術連合講演会に当社も共同研究で参画しているCELSSに関する発表が有ります。昨年に引き続き、今年も宇宙居住のセッションが有り、宇宙居住研究が少しずつ復活してきていることは嬉しい限りです。ざっとプログラムを見ると、小型衛星の発表が非常に多いのに驚かされました。北は北海道から南は九州まで、日本全国で機運が盛り上がっているようです。当社が参画している湘南事業家フォーラムの宇宙部会で検討されている小型衛星の発表が無いのは残念ですが、来年は是非発表を行えるように努力して行きたいと考えています。尚、今の所、社員自らの発表は無いのですが、情報収集のために参加を予定しています。

先端科学技術活用推進

_ 長期夏休み休暇を取っていた訳でも、夏バテしていた訳でもないですが、1ヵ月空いていしまいました。すみません。

前の会社で数年前に新規ビジネスコンテストが有り、私も同僚と一緒に先端科学技術活用推進プロジェクト(名付けて「かけはし」)なるものを提案したことが有りました。商談が発生した際に、自部門に無い技術が必要とされた場合に、会社の研究所、社外の研究所、大学等に存在する技術を簡単に検索して活用できる仕組みを構築することを提案しました。しかしながら、実現するには大量の情報をDBに蓄積する必要が有るし、単なるキーワード検索では必要な情報は中々抽出できないということで、結果はボツとなりました。確かに遠大過ぎる提案では有りましたが、現在参画している湘南事業家フォーラムでの小型衛星プロジェクトやSpace Future Japanの宇宙丸プロジェクトを実現するためには、広範囲な技術が必要となるため、「かけはし」のようなシステムが有れば、非常に役立つと考えます。今の所、資金も人手も不足しているので実現は遠いですが、将来的には何らかの形で実現したいと思っています。

スペースシャトル2

_ うーむ、またしても断熱材落下で、今後のスペースシャトルの打ち上げが凍結されてしまいましたか。ISSの完成もJEMの打ち上げも延期されて、有人宇宙技術の停滞が避けられないことは誠に残念です。シャトルの後継機の必要性がアメリカ/NASAでは叫ばれるのでしょうが、是非、日本独自の有人宇宙輸送手段の開発の機運も高まることを願いたいです。

まあ、そう悲観的なことばかり考えないで、宇宙滞在中の野口聡一宇宙飛行士の活躍を見守ることにします。

スペースシャトル

_ スペースシャトル「ディスカバリー」が無事打ち上げに成功してなによりです。日本人宇宙飛行士の野口聡一さんのご活躍を期待し、注目したいと思います。ただし、コロンビアの事故は帰還時に起きたことなので油断は禁物ですが、打ち上げ延期までしたNASAの安全性への取り組みは万全であると信じます。

これで国際宇宙ステーション(ISS)の建設も再開され、有人宇宙技術が発展することによって、月面基地や火星有人探査の実現が早まれば良いなあと勝手ながら夢見ている次第です。