月へ再び

_ 最近、月の話題が盛り上がっています。NASAは2018年に人類を再び月に送る計画を発表しました。有人探査船(CEV)と、月着陸船の二つをそれぞれ別のロケットで打ち上げて、地球周回軌道上でドッキングさせて月を目指すこととなるようです。この二つの宇宙船には液化メタンを燃料としたエンジンが搭載されるのですが、それは将来の火星への有人飛行に向けて、火星の大気からメタンを抽出して燃料とすることを見据えているからだそうです。

一方では、スペースアドベンチャーズ社から、「DSEアルファ計画」と銘打った「民間人月世界旅行」(月の裏側への飛行)が発売されました。月面・火星基地に関する研究を行っていた私としましては、「いよいよここまで来たか」と言う感慨が有りますが、日本の現状を見ると、宇宙ステーションに「きぼう(JEM)」もまだドッキングされず、日本人を宇宙に上げる宇宙機も持っていません。是非、JAXAが発表した長期ビジョンが実行され、日本独自の有人宇宙技術が発展することを祈りたいです。