_ 本日、Space Future Japan(SF/J)のミーティングに参加しました。宇宙旅行ビジネスは、昨年のSpaceShipOneによるANSARI X PRIZE勝利により、一機に機運が高まっています。日本でもライブドアの堀江社長が個人的なプロジェクト”Japan Space Dream”を立ち上げて宇宙旅行ビジネスに参戦したり、榎本大輔氏が4人目の民間宇宙飛行者に選ばれたりという動きが有ります。しかしながら、これらは国外の有人宇宙技術に頼ったものです。技術者の端くれとしては、日本の技術で有人宇宙を実現して欲しいと願っていますし、微力でもそのお手伝いをしたいと思っています。その点、SF/Jでは日本独自の有人宇宙技術による宇宙旅行ビジネスの実現を目指しているので、是非頑張って頂きたいし、当社も協力させて頂いています。本日のミーティングでは、国際宇宙サービスの山崎氏も参加されました。山崎直子 宇宙飛行士の旦那さんです。いろいろと貴重なお話を聞かせて頂き、今日はいつもより更に有意義なミーティングとなりました。コリンズ教授を中心に、魅力的な方々がたくさん参加しておりますので、興味の有る方は是非、SF/J事務局に連絡してみて下さい。
第49回宇宙科学技術連合講演会参加報告
_ 11/9-11に広島で開催された第49回宇宙科学技術連合講演会に参加して来ました。初日は「宇宙ステーションの向こう〜宇宙居住」を聴講しました。6/4-5に開催された生態工学会年次大会の顔触れが大半でしたが、「有人火星探査のための宇宙農業」と言う発表が興味深かったです。この研究を行っている宇宙農業サロンに私も参加したいと思いました。その日の特別講演は「国際社会の中の宇宙開発」と言う題目で、開拓者精神や夢、科学技術的探求だけでなく、国家の繁栄のための戦略手段として宇宙開発の必要性を説いていかねばならないと言う文系の研究者の立場からの有り難いお話でした。
_ 二日目は「宇宙機および運用システムの自律化・知能化」を聴講しました。異常検知や診断に関する発表が多く、当社としても注目したい技術分野であるとの認識を持ちました。その日は的川先生から「ペンシルロケット50年と日本の未来」と言う題目で特別講演が有り、初日とは対照的に開拓者精神や夢、科学技術的探求について語られました。
キューブサット物語を読んで
_ 先日、東大のCubeSat XI-Vが打ち上げられましたが、その前のXI-IV、東工大のキュートIの開発経過を綴った「キューブサット物語」を読みました。次から次に発生する技術課題を克服し、打上げロケットの契約トラブルや延期等を乗り越えて見事に自作衛星を軌道に乗せた手に汗握るドラマに本当に引き込まれました。この成果に触発されて、現在では多くの大学・地域で小型衛星開発プロジェクトが進行しています。11/9-11に広島で行われる第49回宇宙科学技術連合講演会では小型衛星に関する発表が目白押しです。当社も湘南事業家フォーラムで小型衛星開発プロジェクトに参画しており、情報収集のため広島入りする予定です。
STSJ宇宙セミナー参加報告
_ 10/29にThe Space Tourism Society Japan(STSJ)の宇宙セミナーに参加してきました。セミナーでは、最新の宇宙旅行ビジネスの動向についての報告が有りました。何とセミナー参加者の中で、SPACE adventuresのSub-orbital flightに申し込みをされた方が2名居りました。申込金は1万ドルだそうです。また、有人宇宙システム株式会社(JAMSS)の中尾氏からJAMSSの紹介と品質保証に関する講演が有りました。その後、懇親会にも参加しましたが、STSJのスタッフの方々、宇宙旅行ビジネスのベンチャー企業を起こそうと考えている方、新聞社の記者の方など、宇宙旅行に興味のある方達と語らうことができ、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。次回のセミナーも是非参加したいと思っています。
月の資源
_ ハッブル宇宙望遠鏡の高性能カメラによる紫外線観測の結果、月面に酸素を含むチタン鉄鉱が広範に分布している可能性があることが判明したそうです。チタン鉄鉱から酸素が取り出せれば、生命維持のための酸素やロケット燃料として利用できます。月面の資源と言えばヘリウム3が有名ですが、核融合発電が未だ実現できていない現状では、ヘリウム3の採掘のために月面基地が必要と言う論理は成り立ちません。酸素が取り出せることで月面基地の必要性が高まることは無いでしょうが、生命維持のための酸素や帰りの燃料を持って行くためのエネルギーが節約できるので、月面基地の建設が容易になることは確かです。しかしながら、先日の宇宙用原子炉計画と言い、月面基地の話題がこのところ多いです。それもこれも、NASAの有人月面探査再開発表の影響でしょうか?