準天頂衛星

現在、当社では準天頂衛星の地上システムの一部を開発しています。準天頂軌道とは、地球の自転と同じ周期で地球を回っているが、軌道が赤道面から傾いている軌道です。この軌道に軌道面を変えて複数の衛星を配置すると、日本から常に1機の衛星が天頂方向に見えるようになります。天頂方向にあると、日本全国どこの山やビルからでも衛星が常に見えることになります。この特徴を利用して、今までは山やビルの陰に隠れてGPSが利用できなかった地域でも、準天頂衛星を経由してGPSを利用することができるようになります。残念ながらまだ実験段階で1機の衛星しか打ち上げ予定が立っておりませんが、昨日成立した宇宙基本法により、実用化に向けて弾みが付くかもかもしれません。日本の宇宙開発の新たな実利用方法として発展することを願っています。